8月、中国国内の鋼材価格が上昇を続けていることを受け、大・中規模の鉄鋼企業の収益状況に一定の改善が見られた。積極的な生産能力削減の動きが弱まったことで、国内の粗鋼生産量は再び高止まりしている。30日付中国証券報が伝えた。
中国鋼鉄工業協会(中鋼協)の最新統計データによると、重点鉄鋼企業の9月中旬の1日あたりの粗鋼生産量は177万9500トンで、上旬に比べ1万7000トン増(0.97%増)となり、過去最高を記録した。9月中旬の全国の1日あたりの推計粗鋼生産量は214万3000トンで、上旬に比べ1万4100トン増(0.66%増)となり、6月中旬以来の高水準を記録した。また、9月中旬の重点鉄鋼企業の在庫量は1322万トンで、上旬末に比べ62万6000トン(4.96%)増加した。