上海市の計画に基づき、同試験区は9月末までに貨物の「1回の申請、1回の検査、1回の許可」モデルを全国に先駆けてスタートさせ、10月9日には貨物がまず税関を通り後から報告するシステムを実施し、貨物が同試験区に直接運び込まれることや、輸出入される貨物がペーパーレスで通過できるようにし、同試験区内の貨物の流れをスムースにした。税関総署と国家質量監督検験検疫総局(質検総局)はそれぞれ自由貿易区に対する指導意見と部門・市間の協力覚書を起草し、統一的な監督管理メカニズム構築の取り組みも積極的に推進した。
同試験区は貿易を便利にするだけではなく、貿易のモデル転換・バージョンアップの過程を加速させることもできる。世界の先例を踏まえ、同試験区は貿易の業態・モデルの刷新やオフショア機能の刷新を実現するとともに、連動して世界の海上輸送サービス機能の刷新・バージョンアップを推進する可能性がある。
▽ネガティブリスト管理を実施
ネガティブリストとは、投資家に何ができないかを教えるものだ。リストになく、規定が設けられていないことであれば、何でも取り組むことができる。
中国資本企業が同試験区に積極的に進出するだけでなく、外資系企業も進出に強い意欲を示す。すでにシンガポールのシュタインウェーググループ、タイのCPグループ、フィリップスメディカルなど20社を超える企業がすでに進出計画を立てている。