世界の先例を踏まえて、同試験区は投資分野における市場参入、外資系企業の内国民待遇、業務の経営、投資サービスなどの面で高度に開放され緩和された投資・ビジネス環境を創出する見込みだ。
同試験区で実施される投資管理制度の改革は主に、ネガティブリストに基づく管理、外資系企業の投資管理制度の改革、海外の投資家管理の改革、商業登録制度の改革の4方面に体現されている。このうちネガティブリスト管理は重要な突破口の一つだ。肖院長は、「これまでの投資管理では、投資家に何ができるかを教え、できることをリストアップして投資の手引としていた。ネガティブリスト管理は、投資家に何ができないかを教え、できないことを列挙したリストであり、リストにないことで、規定が設けられていないことであれば、何でも取り組むことができる」と話す。
上海WTO(世界貿易機関)事務コンサルティングセンターの王新奎総裁(上海市政府参事室主任)によると、同試験区のネガティブリストが短時間で徹底的に定着することはあり得ず、将来的にはネガティブリストによる管理とポジティブリストによる管理を融合した方法が取られる可能性があるという。
ネガティブリスト管理は新しい模索であり、どのように実施するかは今後模索していくことになる。