中国の投資環境に対する不満は多種多様で、中国の政府調達政策に関する記述がはっきりしていないため外資系企業の懸念を招いているという声や、中国の知的財産権保護制度が手薄いため企業の発展を妨げているという声、中国への市場参入だけを獲得し、自らの技術や業務を移転したくない考えや、金融分野などの外国投資に対する規制が多過ぎるなどの声がある。
このほかに労働コストの上昇、投資コストの拡大も外国企業の悩みの種だ。「中国でのビジネスがだんだん難しくなってきている!」とゼネラル・エレクトリック(GE)の幹部は語る。中国での競争が益々激しくなり、ビジネスがやりにくくなってきているというのだ。
おもしろいのは、改革開放初期にとられた外商投資への超国民待遇は中止されて早数年になるが、外資系企業の多くが今でも名残惜しいようで、不満や不平をこぼしている。