日本の東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)はこのほど丸紅、日立などの企業と手を組んで、タイ・バンコク市内の鉄道建設・メンテナンスプロジェクトを受注し、これは日本企業によるアジア都市鉄道ネットワーク進出のまた一つの成果とみなされている。日本がこれまでに獲得した都市鉄道プロジェクトには、日立が建設を請け負ったベトナム・ホーチミン市の都市鉄道プロジェクト、住友商事と三菱重工が請け負ったインドネシア鉄道運行管理情報システムのプロジェクト、丸紅が担当するフィリピン・マニラ市の車両・信号システムプロジェクトなどがある。日本企業は競争力向上のため、「軍団になって海外進出する方式」を取ることがよくあり、政府機関と民間組織を通じて現地の各界と良好な関係を築いている。「環球時報」が伝えた。
日本紙「日本経済新聞」の3日付報道によると、JR東日本がこのほど丸紅、東芝の両社と提携してタイの都市鉄道建設プロジェクトを受注した。これはバンコク市内を走る鉄道で、全長は23キロメートルあり、2016年の開業予定だ。受注金額は約400億円(約4億ドル)に上り、車両63台の製造と駅16カ所の建設、レールの架設と信号システムの構築、および10年の長期にわたる設備のメンテナンスが内容に含まれるという。JR東日本は社員20人をバンコクに常駐させ、現地で安全な運行を担う人材を育成する方針だ。高速鉄道の車両は子会社が製造し、送配電ネットワークは東芝が建設し、プロジェクト管理は丸紅が責任をもって担当するという。
バンコクを訪れる中国院観光客のほとんどが、現地の地下鉄(MRT)と都市鉄道(BTS)を利用する。この2本の路線からなる公共交通網が四方八方に通じており、これに乗ればバンコクのあちこちの観光スポットやショッピングセンターに行くことができる。東南アジアの人気都市バンコクでは、MRTとBTSのおかげで人々の移動が非常にスムースで、タイ政府は路線の拡張を考えている。