▽実店舗も流れに乗る
今年は実店舗の多くが、これまでと同じく「いくら以上買えば送料無料」とか「一つ買うともう一つプレゼント」といった伝統的な販売促進キャンペーンを繰り広げるほか、最新のO2O(オンラインからオフラインへ)モデルも試みている。
今年の独身の日に、天猫は初めて全国約1千市・県の実店舗3万店舗を整理し、商品のバーコードをスキャナで読み込んで買い物カートに入れると、15日以内に指定の住所に商品が送られるというサービスを実施する。当当網も020の戦いに参入した。
北京正略鈞企業管理諮詢有限公司の張大志顧問の分析によると、020モデルはこれから大きな流れになる。未来に生き残りたければ、実店舗と連携したネット店舗を開設する必要がある。これにより店舗の営業収入が増えると同時に、実店舗の販売ルートが拡大し、相互に補い合うことになるという。
だがこのような連携を行うには、どちらにもメリットがなければならない。独身の日はまだ先だが、天猫のインテリア商品のO2O部門は、インテリアの実体店舗19社(紅星美凱竜、吉盛偉邦、集美など)から集団でボイコットされ、緊急にネット業務を停止した。数日前、中国インテリア産業で大規模なチェーンと売り場を擁する19社が共同で天猫のインテリア店舗に文書を送り、「形を変えて実店舗の売り場をeコマースのオフラインでの体験コーナーにしてはならない。取次業者をeコマースのオフラインでの輸送係にしてはならない」と訴えた。