▽引き続き求人に忙しい物流産業
注目に値するのは、eコマース側がどれほど商品をそろえ、宣伝をしても、流通が伴わなければネットショッピングはただの笑い話だということだ。過去数年間、貨物輸送量が爆発的に増えて、対応できなくなるという現象がたびたび起こった。消費者の中には半月以上も待ってからやっと商品を受け取ったという人もいた。国家郵政局の予測によると、今年の11月11日から16日までの6日間に、流通業界全体で処理する貨物の量は3億2300万件を超え、一日あたりの処理量は最大で7千万件に達し、昨年の倍になるという。
円通速テイの関連部門責任者によると、過去数年間の経験を踏まえて、現在の流通企業は基本的に対応措置を取っている。配達車を増やす。商店の倉庫で直接商品を受け取ってパッケージし、中継ステーションの圧力を減らす。予備の人員を常に募集する、などだ。
流通会社だけではない。eコマース企業もいろいろな準備をしている。北京蘇寧易購の責任者・車宏亮さんによると、独身の日の期間には、日給150元を基準として市内で価格チェック担当者500人を募集するという。
中国人民大学商学院の牛海鵬教授は、物流はネット購入の弱みであり、実店舗は絶対になくならないと話す。実店舗での「実際の体験」はネットショッピングでは代わりがきかないものであり、また実店舗にはネットショッピングに欠けている利便性があるという。(編集KS)
*テイ:「しんにゅう」に「弟」
「人民網日本語版」2013年11月7日