日本の経済成長の牽引を図るアベノミクスがつまづいた。日本内閣府が14日に発表した7‐9月期の国内総生産(GDP)速報値を見ると、経済成長率は前2半期に比べ、大幅に低下した。消費と輸出の成長力は乏しく、財政赤字が日増しに拡大するマイナスの環境の中、日本経済の長期的な成長には大きな壁が立ちはだかっているようだ。
成長率の大幅な減速
日本の7-9期のGDP速報値(物価の変動要因除く)は前期比0.5%増となり、市場の予想である0.4%をやや上回った。年率換算は1.9%で、市場の予想である1.7%を上回った。日本経済は4四半期連続でプラス成長を実現しているものの、今年上半期の「輝かしい成績」に比べれば、今四半期の経済データはかすんで見える。