外需不振が成長にダメージ
輸出の低迷などといった外需不振は7-9期の成長率が低下した主な要因である。純輸出は前期比で0.6%のマイナスとなり、今年初めての低下となり、前2四半期の3.9%と2.9%の増加幅とは対照的な結果となった。大幅な円安傾向がストップしたことが輸出の成長力を弱めたことに加え、国際市場、中でもとりわけ新興国の需要縮小も影響した。
市場は米連邦準備制度理事会(FRB)が今後、量的緩和の規模縮小を始めると予測しており、新興国市場では減速傾向が出始めている。一方、日本の商品の3分の2は新興国市場向けであるため、輸出が大きなダメージを受けている。