そして、優先株は市場化という方法で企業の吸収合併・再編を後押しすることに有益であり、業種の整理統合と産業のグレードアップを推進する。吸収合併・再編は今後、国有企業改革と立ち遅れた生産能力の淘汰を推進するための有効なプロセスであり、優先株はその新たなツールとなる。現在、買収は現金での支払い或いは株式交換の方法しかとれない。前者は資金面に大きな負担がかかり、後者は買収側の支配権構造に影響を及ぼす可能性がある。通常の普通株と違い、優先株は合併買収の双方の需給状況に応じた柔軟な取り決めができるため、企業の合併買収で発生する実質的な問題を解決し、後押しすることが可能だ。それが市場の資源配分の役割をより効果的に発揮することにつながる。
成熟した海外の市場では、優先株はリスク投資ツール全体の90%を占める。中国国内の企業では、アリババと新浪微博の戦略的提携、復星医薬による米国企業株式の買収、中国海洋石油によるカナダの石油大手・ネクソンの買収などでも優先株が使用された。優先株の試行が中国国内で推進されるにつれ、国内企業は優先株を使用し、資本市場で合併買収・再編などを実施することができるため、大規模な合併買収がよりスムーズにできるようになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月8日