着工から20年、中枢の運営成功から10年、4年連続で水位175メートルの貯水成功にあたり、新華社の記者は、国務院三峡弁公室、水利部、長江水利委員会、中国工程院、中国長江三峡集団公司などを訪ねて権威ある専門家に教えを請うとともに、三峡ダム地域とその下流地域に足を運び、多くの資料を集め、「三峡プロジェクト」に潜む様々な注目問題を整理、解読した。新華社が15日付で伝えた。
焦点一:土砂堆積でダムが埋没?
堆砂問題は三峡プロジェクトで最も重要な技術問題の一つとされている。
この堆砂問題への対応策として、三峡ダムは蓄清排渾、清水を蓄え、泥水を排すという方式をとり、増水期に放水量を増やして泥水を排水し、渇水期に大量にきれいな水を蓄えることで、ダムに堆積した土砂を減らしている。
ここ数年の研究によれば、三峡ダムの土砂の量は年々減少傾向にあるという。中国工程院が2013年に発表した「三峡工程の試験的貯水段階の評価に関する総合的報告」によると、三峡ダムの貯水開始以来(2003年―2012年)、ダムに流入する年間平均水量の変化は大きくないが、年間平均土砂流入量は2.03億トンで、1990年までの平均値の42%だった。175メートルの貯水が試験的に行われて以来、三峡ダムの上流から流入する土砂の量は減少傾向が続いており、09年から2012年の年間平均土砂流入量は1億8300万トンと1990年までの平均値の38%に減った。