日本政府は2014年度の国債の発行総額を180兆円前後とする方向で調整に入った。これは過去最高の額であり、日本政府の借金が増えることへの懸念が高まっている。国の借金はすでに1000兆円を超えており、今後の市場での消化を不安視する声も出ている。
日本政府は24日に2014年度の政府予算案を閣議決定する。国債の発行額は2013年度よりも約10兆円拡大し、加えて、新たな国債発行という形で1200兆円の負債を返済する必要がある。借金がここまで膨らんだのは、2008年の世界金融危機で発行した5年物国債と2011年の東日本大震災に対処するために発行した2年物の国債が満期を迎えたためである。
日興証券の金融財政アナリスト・末澤豪謙さんは「政府が支出削減を通して、国債の発行を大幅に縮小しない限り、国債利回りが上昇するリスクは極めて高い」と指摘した。