安倍首相が真っ先に思いついた突破口は、原発の輸出だ。ある日本原発企業の専門家は、中国経済週刊に対して、「原子炉を1基輸出できれば、1000億円の収入をもたらす。また数十年内の修理・メンテナンス・稼働業務も確保できる」と語った。
日本はすでにトルコ、ベトナム、リトアニア、英国、米国と、原発の建設・メンテナンスなどに関するプロジェクトについて交渉をほぼ完了している。安倍首相はまた、ポーランド、ハンガリー、チェコ、フィンランド、サウジアラビアを、日本の原発輸出国にしようとしている。
2011年3月に発生した福島原発事故について、安倍首相は多くを語ろうとしていない。4号機はすでに今年11月の時点で廃炉が決定された。国内の原子炉に関して具体的な解決策を見出だせない中、原発技術の輸出とPRを急ぐ安倍首相は、深刻な政治リスクに直面するだろう。