メタンハイドレートは「燃える氷」と呼ばれており、低温かつ高圧の条件下で、水分子内部の隙間にメタン分子が入り込み氷状の結晶になった物質で、主に海底に存在する。1立方メートルのメタンハイドレートは164-180立方メートルの天然ガスを生成することができ、「高効率でクリーンなエネルギー」や「21世紀のグリーンエネルギー」などと期待されている。
アナリストは「商業化に向けた開発が始まれば、中国のエネルギー構造に多大な影響を及ぼすことになる。長期的な視野に立った場合、メタンハイドレートは中国のエネルギー構造を改善し、エネルギーの対外依存度の低下につながる重要な戦略的エネルギーとなる」との見方を示している。
厦門(アモイ)大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は『国際金融報』に対し、「現状から、メタンハイドレートは重要でないわけではないが、実際に採掘し、利用できるまでには時間がかかる。これと比べ、世界が大規模な開発が可能であると見ている新興エネルギーとしては、シェールガスに勝るものはないだろう」と指摘する。