中国気象局のデータによると、今年は全国でスモッグが発生した平均日数が過去52年で最高となった。安徽、湖北、浙江、江蘇など13省でいずれも「過去最高」を記録した。特に冬入りしてからはすでにスモッグが25省、100以上の大中都市に影響を与えている。
多くの専門家を取材したところ、スモッグ発生の原因は多方面にわたるとし、気候のほか、自動車の排気ガス、また鉄鋼、セメント、電力、ガラスの4業界を中心とする産業の高いエネルギー消費、過密な人口集中、建築エネルギーの過剰消費などがスモッグをさらに深刻化させているという。
このほど開かれた中央都市化会議で提示された新型都市化建設構想は、「スモッグに覆われた都市」という難題の今後の解決にプラスになる。新型都市化は、都市群を主な形態として人口集中による居住でエネルギー消費を削減するほか、今後はサービス業を主な柱とする環境にやさしい中国の建設を明確にしているからだ。