最新の研究報告によると、世界の5分の1を超える人々が極端な貧困生活を強いられているが、中国の持続的な経済成長は数百万人の生活水準を高めた。
米調査会社ギャラップの同報告によると、過去6年間に渡り、世界一の人口を有する中国の貧困率が約4分の1になり、2007年の26%から2012年の7%に低下した。
この流れは、過去数十年に渡る中国の経済改革によるものだ。この社会・経済の成功には、急速な工業化、貧しい農村部から都市部への大移動、待遇の優れた仕事(特に製造業)への従事という特徴がある。教育・医療水準の改善も、中国の多くの人の貧困脱却を促した。
しかし中国では、高度経済成長が常に最優先されてきた。国際通貨基金(IMF)は、中国の2014年のGDP成長率が7.25%に低下すると予想している。
世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は、「中国の貧困者減少の大きな進歩を受け、世界全体の貧困率が20年間で半減した(40%から20%へ)」と指摘した。ギャラップは毎年、中国国内の2000人以上を対象に調査を実施しており、上述した結果を導き出した。
中国では改善が進められているが、データによると、世界では依然として多くの人が極端な貧困生活を送っている。ギャラップの定義する極端な貧困の場合、1日の生活費が1.25ドル以下となる。
調査によると、アフリカのサハラ砂漠以南の貧困率が最も高く(54%)、極端な貧困を強いられている。リベリアとブルンジの場合はさらにひどく、貧困率が90%に達している。また欧米・豪州・ニュージーランドの結果が最も積極的で極端な貧困生活を送る人は1%以下となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月25日