貿易額は、中国の新たな台頭を示すもう一つの章だ。経済・歴史学者のマンダーソン氏によると、中国は19世紀初頭に世界で中心的な地位を占める経済国であったが、1820年以降は衰退した。中国は当時、英米独で起きたような、工業革命を経験しなかったからだ。中国は再び中心的な経済国になるかもしれないが、経済規模はもはや経済的実力の唯一の決定的な要素ではなくなった。
貿易は経済発展のエンジンだ。清華大学の何茂春教授は、「現段階の中国のエンジンは騒音が大きいが、これは世界で最も力強いエンジンとしての価値を損ねるものではない。国際貿易における地位の向上により、中国は国際会議で前の席を占め、優先的な発言権を手にすることができる。米国は2位に順位を落とし、その国際貿易戦略の推進を阻む力が強くなる。例えば世界2位の貿易国がTPPを推進する場合、その他の貿易国は世界1位の貿易国の要素を検討することになる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月14日