国連経済社会理事会は昨年12月18日、最新の年度報告「2014年の世界の経済状況と見通し」と題する最新の報告書で、2014年の世界経済が前年に比べ3.0%成長するとの見通しを発表した。米経済成長は上向き、欧州経済は成長の軌道に戻り、中国経済は安定的に成長するとの見解を示した。
◇米国が世界経済の新たな動力に
IMFは「世界経済見通し」報告書で、2014年の米成長率予想を2013年を1.6ポイント上回る2.6%とした。IMFのラガルド専務理事はメディアを通じて、米国の失業率低下、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和縮小、民主・共和両党が2年間の予算の大枠で合意したことなどで、米経済の見通しが明るくなったと話した。
ユーロ圏や日本の2014年の状況については、今後なお変数が存在するとの見方が強い。実際に2013年の欧州経済はかすかな成長を実現しただけで、先進国の中では最も力強さを欠いていた。IMFの報告によると、ユーロ圏の銀行はレバレッジ解消を続け、重債務国の疲弊した経済状況が経済全体の足を引っ張り、欧州経済低迷のリスクはなお存在する。