新年の新たな起点は、新たな希望を孕んでいる。世界経済を観察する風向計と「ブレインストーミング」の重要なプラットホームである世界経済フォーラムは、世界経済に新たな積極的兆しが現れているが、多くの不確実要因をも抱えている情勢の下で、当然広く衆知を集め、自信を伝え、良策を示すことができるでしょう。
最大の発展途上国およびG20、APECなど一連の多国間経済メカニズムのメンバーである中国経済の現状と動向は世界経済に重要な影響を及ぼします。目下、中国経済は安定しつつ好転し、前進し、質を高めています。2013年の中国のGDP成長率は7・7%で、世界的に見れば、引き続き中くらいの高い成長を維持しています。消費者物価の上昇は2・6%に抑えられており、年間の都市・町の新規雇用者数は1300万を超えて、この数年で最も多くなり、都市・町住民の一人当たり可処分所得と農民の一人当たり純収入は実質でそれぞれ7%と9・3%伸びました。経済全体は速い成長、安定した物価、雇用の拡大、所得の増加という好調ぶりを示しています。中国と世界経済の結びつきは一層緊密になり、協力は一段と拡大しました。昨年、中国の輸出入額、外資利用は共にかなりの伸びを達成し、うち輸入総額は2兆㌦に近づきました。中国企業の対外直接投資も900億㌦を超えました。世界的金融危機の余波が収まらず、世界経済の回復がなお待たれ、中国が経済構造の転換・高度化を進めている中で、このような「成績表」を得るのは容易でなく、中国経済の粘りと活力が再度検証されました。
数値よりもっと重要なのは、昨年、世界経済が振るわず、国内経済の下振れ圧力が強まり、さらには国際的に中国経済の「ハードランディング」の見方もある状況で、私たちが短期的刺激政策をとらず、赤字も増やさければ金融緩和もせず、積極的に努力して、「活力増強、予想安定、転換促進」を軸に、マクロ政策・コントロール方法を革新し、挑戦〈試練〉に対応したことであります。