世界経済の再形成で重要なのは、開放・協力と互恵・ウィンウィンに基づくグローバルな経済・貿易体制を構築し、整備することです。国際社会はつねに、多様、開放、包容、互恵の方向に沿って、第二次大戦後に形成された国際政治秩序と世界の平和的環境を引き続き守り、あくまでもWTOを中心とする多国間貿易の枠組みの積極的作用をうまく発揮させ、さまざまな形の地域貿易取り決めを模索し、貿易・投資の保護主義に断固反対すべきです。私たちは、発展水準と段階の異なる経済体が、同舟相救う精神を発揚し、ゼロサムゲームのやり方を捨て、手を携えて共通の試練に対応するよう主張しています。とりわけ先進経済体と新興経済体がそれぞれの強みを生かし、世界の経済成長を促進する「ダブル原動力」と相互補完・相互利益・互恵のよい局面を作り上げ、協力とウィンウィンに基づく経済グローバル化の新たな枠組みを築き上げるようにしなければなりません。
目下、国際情勢は全体として安定しており、世界の平和と発展は新たなチャンスを迎えるとともに、多くのチャレンジ〈課題〉にも直面しています。中国は責任ある大国として、つねに変わらず平和的発展の道を歩み、人類の共通利益増進のためにもっと多くの努力を払い、世界の平和と発展という崇高な事業を促進するため建設的な役割を果たすでしょう。
近代化の目標に向かって揺るぎなく奮進する中国は、引き続き世界の各国との協力を強め、世界経済が一日も早く世界的金融危機の影から抜け出し、力強く、持続可能で均衡のとれた成長をとげる広々とした道へ踏み出すようにすることを願っています。世界経済フォーラムの年次総会は冬に開かれますが、それは春がすでに遠くないことも示しています。
(新華網日本語)2014年1月26日