2013年は原発稼働停止により、火力発電に用いられる液化天然ガスなどエネルギー資源の輸入が増加した。また2013年には円安が進行し、輸入価格を押し上げた。日本は2013年に液化天然ガスの輸入量で記録を更新し、輸入額が7兆600億円に達した。
輸入額の上昇より深刻な問題は、輸出の低迷だ。共同通信社は、「安倍首相は就任後、円安により輸出量が徐々に拡大されると予想した。しかし2013年の実質的な輸出量は、1.5%減となった。そのうち輸出額で2012年比12.9%増となった自動車は、輸出量が0.4%減となった」と伝えた。
2008−2012年に生じた円高は、日本の製造業を海外にシフトさせる主な要因となった。日銀による大規模な量的緩和策は、大幅な円安を誘導した。2013年12月の時点で、円相場は前年同月より約15%低下した。しかし日本企業は2013年も海外への生産シフトを続けたため、持続的な円安は輸出を刺激しなかった。