◆中国メーカー、モデルチェンジで二極化も
中国自動車工業協会の統計データによると、2013年の中国ブランド乗用車の販売台数は11.4%増の722万2000台に達し、乗用車の販売全体の40.3%を占めた。しかし細かく分析すると、奇瑞汽車、吉利汽車、長城汽車、華晨汽車、比亜迪などの主流メーカーは好調な業績を記録したが、モデルチェンジの路線が異なるため、すでに二極化の構造を示している。
かつて中国ブランドのトップメーカーであった奇瑞汽車は、2013年にモデルチェンジの痛みを経て販売不振に陥り、前年同期比で約2割減となった。吉利汽車の昨年の販売台数は54万9400台で、56万台の年間販売目標を達成できなかった。目標未達の企業のうち、天津一汽は2013年の販売目標を25万台としていたが、実際の達成率は52.2%で13万500台にとどまった。
奇瑞汽車や吉利汽車の販売低迷と比べ、長城汽車、華晨汽車、北京汽車などは大幅な成長を実現した。北京汽車の2013年の乗用車販売台数は、200%増で20万台を突破した。長城汽車は75万4000台を販売し、目標達成率が107.74%に達した。華晨汽車は77万7400台で、目標達成率が103.65%に達した。
中国メーカーは2014年に入り、より大きな圧力と多くの課題に直面している。中国自動車工業協会の師建華副秘書長は、「中国ブランドの市場シェアは今年も低下を続ける見通しだ」と予想した。遅れを取ることに甘んじない中国メーカーは、より高い発展の目標を設定している。奇瑞汽車は20%増の36万台、北京汽車は85%増の37万台の販売目標を設定した。
中国メーカーが発表した2014年の販売目標に対して、業界内からは「大胆過ぎる」との声が上がっている。しかし亜運村汽車交易市場の顔景輝副総経理は、「昨年の業績を見ると、中国ブランドの市場シェアはやや低下したが、奇瑞汽車を始めとするメーカーの収益率が上昇しており、より高い目標を目指す実力をつけている」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月28日