鈕は次のように試算する。余額宝の事業規模4千億元の平均利益を6%とすると、利益は240億元(約4026億円)になる。このうち80億元(約1342億円、4千億元の2%)が余額宝と通貨ファンドの懐に入り、残りの160億元(約2684億円)は顧客に分配される。
だが支付宝は利益は2%に満たないとしている。支付宝が公表したデータによると、余額宝と天弘基金の通貨ファンド「増利宝」を合わせて、年間の管理費は0.3%、委託管理費は0.08%、販売サービス手数料は0.25%で、合わせると0.63%に過ぎず、鈕氏のいう2%にはならない。
一般的にいって、ファンドの管理費はファンド会社の利益になり、委託管理費は受託銀行に支払われる。余額宝の受託銀行は中信銀行だ。販売サービス手数料はサービス提供者に支払われるもので、直接販売方式を採る余額宝の販売サービス手数料は天弘基金に支払われる。