最近の人民元対米ドルレートの変動が大きい問題について、全国政協委員で中国人民銀行(中央銀行)副総裁の易綱氏は3日、人民元為替レートの双方向の変動が今後常態化するとの見方を示した。4日付中国証券報が伝えた。
「中国の経済ファンダメンタルズが良好で、国際収支も若干の黒字を維持しており、全般的にはバランスよく発展していると言える。最近の人民元安は正常なものであり、今後、人民元相場の双方向の変動が常態化し、人民元の弾力性は一層高まる見通しだ」と易綱氏が述べた。
2月以降、人民元対米レートの下落傾向が続いている。2月28日、人民元対米ドルレートは1日の変動幅の下限に接近し、年内の1日の変動幅は最大2.18%となっている。
「中国証券報」より 2014年3月4日