中国中央テレビ(CCTV)が3月15日(世界消費者権利の日)に放送した特番の影響が広がり続けている。記者が昨日得た情報によると、工業・商業部門はニコンに対して、全国範囲で一眼レフカメラ「D600」を撤去するよう求めており、ニコンも万一に備え撤去することに同意した。
D600で撮影した写真に「黒い粒」が写ることが明らかになると、上海市の工業・商業部門は徹夜で対策を講じ、管轄区の幹部を集めてニコンの責任者に連絡をとった。工業・商業部門の責任者と法律担当者は昨日午前にニコンを訪問し、市場部の担当者と会談した。ニコン中国市場本部高級マネジャーの胡嘉栄氏は、「これは一眼レフカメラの構造と個別差により生じたもので、すでに東京本社と連絡を取っている。現時点では品質問題とは簡単に決めつけられない」と表明した。
D600は中国大陸部で4万8000台販売された。昨年10月より、全国範囲で毎月300−400台のメンテナンスを受け付けており、そのうち70−80%は部品の修理・交換であった。