◆工業廃水処理が重点に
駱建華秘書長によると、工業廃水処理は『水汚染防止行動計画』の重点になる。中国の市政の汚水処理はほぼ全域に及んでおり、工業廃水は水汚染を招く最大の原因の1つである。工業廃水処理の投資は新規プロジェクト「3同時」制度の投資と現有企業の廃水防止技術の改造の投資の2つの部分に分けられる。
2012年度の全国環境統計コミュニケによると、工業廃水の排出量は221億6000万トンで全国の廃水排出量の35%を占めた。業界内では、工業廃水改善分野に1000億元以上の投資が必要だと見られている。
駱建華秘書長は、「今後、国家環境保護基金を設立し、低金利・長周期の融資で工業廃水の第三者改善を進める」と話した。
国泰君安の研究報告は、工業廃水の改善、生活汚水の基準に合った排出、汚水の再利用、汚泥処理は水汚染改善政策で最も重点に置くべき点だと示した。水汚染改善の産業チェーンはピラミッド型をしており、投資チャンスは関連プロジェクトの運営と水処理膜関連会社にあると見られる。
A株上場会社の中で、工業廃水処理膜生産設備・工事分野の「津膜科技」と「万邦達」、電力工業汚水処理のトップ企業である「中電環保」などが受益する見通し。
「中国証券報」より 2014年3月27日