北京・天津・河北一体化の概念は提唱されてから10数年が経つが、一体化の歩みは緩慢であった。曹氏はこの原因は、北京・天津・河北の政治・経済学の競争と指摘した。
曹氏は、「かつて、中国の都市間の権力は、産業ではなく政治・経済学の競争であった。浦東新区と浜海新区を例とすると、国家から省に準じる地位を得て、一連の優遇政策を受け、先行試験が許可されたため、発展を加速できた。さまざまな政策面の優遇により、一つの都市の発展は中央財政と地方財政によるパイの切り分けになり、多く切り取れば発展が加速される。ゆえに過去20年間の都市間の競争は、政治・経済学の権力を巡る競争であり、その最大の特徴は都市と都市が排斥し合うことだ。あちらの都市に優遇政策が適用されれば、自分たちの都市はこれを受けられないことになる。そのため都市間の融合は少なくなり、産業の競争が形成されなかった」と分析した。
曹氏は、「資源配置は行政を境界線とするのではなく、資源内の配置の法則、投資収益率の高低を、資源流動における配置の境界線とするべきだ。北京・天津・河北一体化の進展において最も重要なのは、現在の政治・経済学の競争を中心とし、産業の競争を補助とする現状を打破し、一体化の中で市場が決定的な力を発揮できるようにすることだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月2日