オーストラリアと日本は月曜日、自由貿易協定で合意に至り、オーストラリアの農民がアジア最大の市場の一つに進出できるようになった。しかし両国は、同協定がより広範囲な環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にもたらす模範的意義が、米国から蔑視されていることに気付いた。フィナンシャル・タイムズ(電子版)が伝えた。
オーストラリア政府はトニー・アボット首相が月曜日の訪日中に発表した同協定について歓迎を表明し、日本が重要な農業生産国と合意に至った初の協定だと称した。
同協定のより重要な戦略的影響は、米日豪およびその他の9カ国が交渉中の、より大規模なTPPに対する意義にあるかもしれない。ところが米国は軽蔑の姿勢を示しており、同協定は「各国の指導者が一致してTPPを推進することにより得られるものと比べ、大きく遜色する」と称した。
日豪自由貿易協定が発表されてから約2週間後に、オバマ大統領が訪日する。日米両国はオバマ大統領の訪日中に、安倍晋三首相と共に両国のより広範な内容を含む、農業・自動車市場を相互開放する協定を発表しようとしている。
米日の交渉はこの数ヶ月で何らの進展もなく、より広範囲なTPP交渉が遅れている。米国側はかつて、TPP交渉を昨年中に終えたいと表明していた。