17日の曹妃甸港、作業員が海水のサンプルを収集
4月17日、河北省唐山市曹妃甸区に位置する北控曹妃甸海水淡化有限公司の工場内で、巡回中の2人の従業員が限外ろ過システムのメーターの情報を記録した。北京では2019年に、「脱塩」処理を施した渤海の海水を飲める可能性がある。
北京市民は2019年に、渤海の脱塩化した淡水を飲める可能性がある。全国的に見ても深刻な水不足に陥っている北京は、他省からの水の調達を目指してきた。脱塩化された渤海の海水は、毎年どれほど供給されるのだろうか?今年は「南水北調」(南部の水を北部に送るプロジェクト)の水が北京に供給されるが、淡水化した海水を北京に送る必要はあるのだろうか?海水は淡水化後、飲水として使用できるだろうか?水道料金は高くなるのだろうか?記者は関係者と専門家を取材し、この疑問に答えてもらった。
1 淡水化した海水の安全性は?
多くの人の最初の反応は、「淡水化した海水を飲めるのか?」だ。
北控水務集団海水淡水化事業部総経理の王小水氏は、「曹妃甸区の海水を選んだのは、その他の渤海の海域と比べ地理的に優れているためだ。潮の流れの影響により、当該海域の海水は比較的清潔で、国家二類の海水品質に達しており、処理をしやすくし、コストを削減できる」と話した。
海水淡水化はすでに世界の125の国と地域で実施されている。ドバイやサウジアラビアなどは長期的に、淡水化された海水を使用している。