このほど各都市がレール交通建設の投資ブームを迎えている。中国国家発展改革委員会(発改委)の統計データによると、中国でレール交通建設計画の許可を得た都市は36都市に達し、中国の今年のレール交通投資額は前年比400億元増の2200億元に達する見通しだ。専門家は、地方がこぞってレール交通を建設する中、資金調達のリスクの防止に注意が必要だと指摘した。
2013年末、中国の19都市で地下鉄が運行され、総距離が2366キロに達した。全国のレール交通を持つ都市数は2020年に50都市に達し、レール交通総距離は6000キロ弱の規模となり、レール交通への投資も4兆元に達する見通しだ。つまり今後数年間に渡り、レール交通への投資が急増することになる。
多くの都市が地下鉄の建設に意欲を見せており、地下鉄を都市の「シンボル」にしようとしている。しかし2003年に発表された「国務院の、都市のレール交通建設の加速の管理強化に関する通知」によると、地下鉄発展を申請する都市の市街地の人口は300万人以上、地方財政の一般予算収入は100億元以上、GDPは1000億元以上に達する必要がある。これを受け、多くの都市が地下鉄建設を断念している。