金融革新については、広東省・香港・マカオの協力強化、香港は国際金融センターであることから今後、金融方面の協力の可能性は十分にある。「例えばクロスボーダーの双方向貸付。現段階では人民元資金が香港やマカオで蓄積しているケースが多い。人民元資金をいかに有効に逆流させるかを考え、国内の実体経済の発展をサポートする必要がある。こうした方面において、香港のオフショア人民元の中心的地位を固める一方、広東省の構造転換と高度化、実体経済の発展をサポートできれば双方にメリットがある」。広東自由貿易区の金融革新は金融サービスの方面で非常に大きな可能性があるという。現段階の方案は信用貸付だけでなく、他の金融革新など金融分野全体を含んでいる。
広東省の金融資産総額は約17兆元、これに香港、マカオの金融資産が加わればさらに多くなる。
ネガティブリストについては、中国本土と香港・マカオとの経済貿易緊密化協定(CEPA)の枠組みの下、香港とマカオ対象のネガティブリストを単独で設ける見通しだ。香港とマカオに対する開放度を反映して、そのネガティブリストに関しては国際方面のリストが上海自由貿易区よりも短くなるという。