中国社会科学院の李楊副院長は4月29日、『中国経済見通し分析(2014年春季報告)』の発表会で、「2014年の中国の経済成長率は7.4%前後になり、伸び率は前年より安定しながらやや低下するだろう。また、中期的な成長の安定は依然として投資にかかっている」と述べた。
報告によると、30年以上に及ぶ高度工業化を経て、従来のビジネス環境において生まれた利益が大きい工業投資プロジェクトはほぼ発掘され尽くしている。投資でけん引するには新しい分野を探ると同時に、これらの分野の投資に必要なビジネス環境を作り出す必要がある。
投資分野について、報告は、3つの注目すべき分野を示した。1つ目は消費増加を促す社会インフラ分野で、主に教育、文化、医療・保健などである。
2つ目は、技術進歩を促す設備更新投資。経済成長が要素投入から技術進歩または全要素生産性によるけん引に変わる中、企業の設備更新と技術改造・グレードアップを強化する必要がある。