◆金利市場化、事業構造のモデルチェンジを促進
金利市場化後の銀行業は、利ざや縮小、収益率の低下という課題に直面する。2013年の貸付金利の全面開放、貸付基準金利の見積もり制度の確立、同業種による積立定期預金市場の形成、金利市場化の加速により、商業銀行は顧客・事業構造を、質の高い大企業の事業から、零細企業・個人事業、銀行代理業へ転換させることを強いられた。また体制、フロー、組織枠組み、管理方法などの面で、事業と管理を全面的に改善することで、部門間に存在する職責の重複、曖昧な境界線、経営方針決定のコスト浪費といった問題が解消された。銀行は事業の内容、顧客の分類、収益の性質に基づき、マーケティング部門を企業金融・小売金融・金融市場(同業金融・資金)の3大主要事業にしようと試み、信用リスクおよび市場・操作リスクの管理を網羅する大リスク管理を構築し、事業全体のリスク管理を実施し、リスク管理担当者を派遣した。