国際通貨基金(IMF)は5日、2015年の中国の経済成長率予想 を7.3%から7%程度に下方修正し、当局に対して改革を加速するよう再び促した。その一方でIMFは 、中長期的な中国経済の見通しにはなお自信があるとしつつ、人民元相場などの改革を引き続き実施する必要があるとした。5日付BBCが伝えた。
IMFのリプトン筆頭副専務理事は北京で記者団に対し、「金利の自由化に向けた次の一手を打つ条件は整っている」と述べた。この観点は、中国の主流のエコノミストや当局の躊躇した態度と食い違っているとBBCは指摘。IMFは新政府が第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で打ち出した経済改革計画を評価した。
中国政府と国際機関は中国経済が減速しつつあると明確に指摘。HSBCが発表した中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は前月よりやや低下し、経済成長の鈍化を裏付けた。