金融市場の金利を左右するのは何か、どのような要素から影響を受けるか、今後はどのような動向を示すか?これは市場が注目する問題だ。2014年以降は、不動産市場の低迷や地方幹部の業績評価におけるGDP偏重転換方針の実施で、金融機関が金融市場から調達して不動産市場或いは地方政府融資プラットフォームに投下する資金が減少(もしくは増加率が低下)するため、中国金融市場における短期金利の均衡点が今後大幅に低下すると予想されている。13日付中国証券報が伝えた。
金融市場の資金流入(供給増)と資金流出(需要増)状況に基づいて、金融市場の金利変化を分析するモデルは、増加量分析モデルである。この分析モデルでは、金利均衡点の変動は、主に実質的な資金の増加量とその持続性、もしくは予想される資金の増加量とその持続性によって決まる。
(一)短期的な市場金利の変動の主因は、資金流入だ。金融市場の資金供給は、主に商業銀行の預金増によってもたらされる。商業銀行の預金の変化を起こす要素には、中央銀行のリバースレポおよびレポ取引、リバースレポの満期、中央銀行手形の発行とその満期、財政性預金の上納と投入、国外資本の流出入、外貨準備の増加と減少、月初・月末もしくは重要な祝日による季節的な資金増減などが含まれる。また中央銀行の短期流動性調節手段(SLO)、常備貸借便宜(SLF)による資金の投入と回収も、商業銀行の短期的な預金の変動を引き起こす。