中国を契機とした世界経済の1回目のチャンスが、中国の外資受け入れ政策によるものだとすれば、2回目のチャンスは中国の海外投資戦略によるものとなる。米国の経済学者リチャード・フリーマンの推計によると、2020年までに中国のGDPは20兆ドルを超える可能性がある。現在、中国の対外投資はGDPの約5%だが、この比率がこの年までに合理的と言える10%に高まれば、中国の対外投資規模は2兆ドルに達する。米国は現在、中国の対外投資の約2%しか吸収していないが、この比率が15%に高まれば、米国が中国から受け入れる投資は約3000億ドルに達し、100万個の就業ポストが創出される。
つまり100万人の米国人が中国資本の企業に雇用されることとなる。もしも米国がその考えを改めず、時局を捉えようとしなければ、中国を契機としたこの2回目のチャンスを失い、自国の経済復興のチャンスを失い、経済のグローバル化の波の中で周辺に押しやられる可能性もある。米国はこれについて欧州を見習うべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月20日