4年に1度のW杯で、激戦が展開されている。記憶に残る名勝負が繰り広げられ、勝敗と得点を予想する賭け事も盛り上がりを見せている。業界関係者は、今回のW杯が、中国の宝くじ業界に100億元(約1630億円)を超える収入をもたらすと予想した。弁護士は、正規の宝くじと違法ギャンブルの違いについて、「行政審査に合格しているか否かの違いがある」と指摘した。インターネット、第3者決済サービスの支付宝、中国版LINEの微信などがサッカーファンの重要な賭けの場になっており、フィッシングサイトも爆発的に増加している。業界関係者は、「くじの購入は公式サイトを利用するべきで、不明のリンク先をクリックしてはならない。またサッカー賭博などの地下サイトにアクセスしたり、2次元コードなどの情報を軽率に読み取るべきではない。詐欺には要注意だ」と警鐘を鳴らした。中国新聞網が伝えた。
◆9日間で40億元(約650億円)
4年に1度のW杯は、すでに3分の1の試合を終えた。サッカーファンも、結果や得点を予想しW杯に注目・参与し続けている。国家体育センターのデータによると、W杯初日の宝くじ売上は約1億5000万元(約24億5千万円)に達し、前大会の3倍になった。21日昼12時までに、W杯の宝くじの売上が40億元に達し、2010年W杯の23億元(約375億円)の総売上を上回った。国家体育総局スポーツくじ管理センターの劉岳冶氏は、「今年のW杯期間に、売上が100億元を突破することは間違いない」と語った。
モバイルネットワークの発展、モバイル決済という便利な決済方法により、宝くじのネット販売が急拡大している。IT調査会社の易観国際が発表した「2014年第1四半期 中国宝くじネット販売市場モニタリング報告書」によると、第1四半期のモバイルネットワーク宝くじ販売規模は、前四半期比49.4%増の15億6000万元(約255億円)に達した。メディアは、「W杯の宝くじは春節(旧正月)のお年玉に続く、モバイル決済のブームとなっている」と分析した。