◆合法か違法か? 弁護士の見解
中国財政部(省)が発表したデータによると、2013年の宝くじの売上は3093億2500万元(約5兆600億円)に達した。そのうちスポーツくじは、前年比20.2%増の1327億9700万元(約2兆1750億円)に達した。正規ルートの他に、地下の取引、海外の宝くじといった非正規の手段も、インターネットを利用して消費者と資金を争奪しようとしている。多くのサッカーファンは、友人同士の賭け事、微信の集まり内での賭け事は宝くじの購入と変わらず、違法ではないと誤解している。それでは合法の宝くじと、違法の賭け事をどのように区別すれば良いのだろうか?
中国インターネット協会信用評価センター法律コンサルタントの趙占領氏は、「宝くじは合法的な資格を持つ機構が発行し、その販売が審査を受ける商品の一種であり、合法である。宝くじのネット販売は、発行機構と協力し、その審査を受けなければならない。審査を受けずに宝くじが発行された場合は、違法行為になる」と指摘した。
趙氏は、「W杯中の友人間の賭け事は一種の賭博行為であり、法律によって禁止されている。軽ければ治安管理の処罰を受け、重ければ刑事犯罪になる」と注意を促した。
W杯中に賭け事による犯罪が多発することから、中国公安部(省)治安局はこのほど緊急通知を出し、W杯の試合を利用した犯罪活動を厳重に取り締まり、実体を持つ犯罪集団の取り締まりを重視すると同時に、オンラインの巡視メカニズムの建設を強化するとした。