「世界の中心は米国からアジアに移るだろう」「中国は新たな輝きの時代を迎える」。有名投資家のジム・ロジャーズ氏は先週末、上海で講演し、中国の経済発展に対する自信を示した。
不調にも見える近年の中国の株式市場についてロジャーズ氏は、中国の株式市場の過去の動きは経済発展の好調に比例しておらず、その原因は、株式市場が制限を受け、外国人が中国株式市場で直接投資ができないことにあるとの見方を示した。「中国の株式市場はまた盛り上がる可能性がある。私も中国の株式を買って、子どもに残したい」。
「すでに多くの人民元資産を買った」
講演は、ビジネススクールの博雅総裁商学院と北京大学情報学院ハイレベル育成センターが共催した「第18回博雅総裁フォーラム」で行われた。ロジャーズ氏はこの中で、「20世紀は米国の世紀だったが、21世紀は中国の世紀だ」という氏の持論を繰り返した。「米国は世界最大の経済体だ。だが債務も世界最高で、負債額は日に日にふくらんでいる。米国の将来は楽観視できない。私たちがアジアに来て交流し、子どもに中国語を学ばせるのはそのためだ。上海への移住も考えている」。