ロジャーズ氏によると、中国は今後、世界の将来に深く影響していく。米国は債務をいつまでも完済できない可能性があり、少なくともドルによってすべての債務を支払うことはできない。そのため米国は紙幣を刷り続けており、ドルは絶えず価値を下げている。ドルの将来に対する心配は各方面で高まり、一部の国は外貨準備の構成変更という措置に乗り出している。
「私自身もすでに多くの人民元資産を買った。手元にある資産は米ドルの方が人民元よりも多いが、今後2、3年で市場がまた揺れ動くと考えているためだ。多くの人がドルを最後の避難港と考えている。そういう人が多いなら、手元にドルを置いておき、時機が来てからドルを売ればいい。その頃には人民元がすでに完全に自由化されているかもしれず、大量の人民元資産を購入できることになる」。ロジャーズ氏は、将来の世界の準備通貨がドルでないとすれば、「人民元は準備通貨の代替通貨として非常に強く、人民元はドルを代替することになる」と見ている。