鉄道関連株などに期待
ロジャーズ氏が初めて中国の株式に投資したのは1999年だった。「私は中国への旅行中、上海でアカウントを作った。当時はB株しか買えなかったので、多くのB株を買った。2005年にもまた、大量の人民元資産を買った。こうした投資は売らずに子どもに残すつもりだ」。中国の株式を今売るのは、1940年代に米国の株式を売るのと同じ愚かなことだと言う。80年後から考えれば、米国の株式を当時売却してしまうのはあまりにも惜しい。「中国にも危機が来るだろうが、それが過ぎれば、中国の株式市場はまた盛り上がるはずだ」
人民元の上昇をロジャーズ氏は心配してはいない。「日本円は60年前から上がり始めたが、現在も競争力を保っている」
中国の株式投資で選ぶべき方向としては、ロジャーズ氏は、鉄道や医薬、高齢者関連、金融、さらには汚染処理、観光、農業、コモディティ、原材料などを挙げた。「不動産を除くほとんどの分野は楽観視できる」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月1日