BRICS開発銀行と外貨準備基金はそれぞれ独立しており、主旨・規模・運営・メカニズムなど、5つの異なる点がある。
まず、BRICS開発銀行は融資の長期的な発展を着眼点としており、BRICS諸国、その他の新興市場および開発途上国のインフラ整備と持続可能な発展に資金援助を提供する。外貨準備基金は金融安定を着眼点としており、加盟国が国際収支の圧力を受けた場合、短期的に流動性の支援を提供する。
次に、BRICS開発銀行の初期資本は500億ドルで、BRICS諸国が平等に負担する。外貨準備基金は1000億ドル規模で、中国が410億ドル、ブラジル、ロシア、インドが180億ドルずつ、南アフリカが50億ドル出資する。
それから、BRICS開発銀行の設立後、各加盟国は一定比率の資本を支払い、運営を維持することになる。外貨準備基金は出資の承諾のみで、関連国が融通を申請し一定条件を満たした場合のみ、資金が支払われることになる。