▽電池技術が最大の障害
近く車を買おうと思っている北京市の公務員・王さんは、「新エネルギー車を買えば政府から補助金がもらえる。電気自動車はナンバープレートの抽選が単独で行われるので、当選する確率が高い」と電気自動車に心が傾いているが、走行距離の短さや充電の面倒さなどを思うと決断を下せないでいるという。
同じような心配をする消費者は少なくなく、新エネルギー車購入の意欲は高いとはいえない。北京市の場合、6月末に行われたプレート抽選会では、個人購入の新エネルギー車のプレートに1666枚の余りが出た。一方、従来型内燃機関の自動車用一般プレートは2万枚が用意されたが、当選の確率は百分の一だった。
上海交通大学の黄震教授によると、電気自動車発展の最大の障害は電池技術が成熟していないことで、充電時間が長すぎる、走行距離が短かすぎる、コストが高すぎるという技術的な問題が解決されさえすれば、電気自動車の市場は真の意味で開けるという。