2013年9月に発表された「国務院による中国(上海)自由貿易試験区全体プランの制定に関する通知」では、外資系独資医療機関の設立が認められた。今年7月1日、同試験区は開放のさらなる拡大を目指した「新31条」措置を打ち出し、外資系企業の医療機関への投資額をめぐる2千万元(約3億2711万円)の下限を撤廃した。業界には、将来的には同試験区に外資系企業の投資で設立されたさまざまな特色あるクリニックが登場するとの見方が出ている。
同試験区管理委員会の朱民副委員長は、「医療サービス産業の対外開放をさらに推し進め、ハードルを低くしたことが、海外の多くの医療機関の関心を呼んでいる。現在、複数の海外医療機関と接触中で、今回の調印は始めの一歩に過ぎない」と話す。
今回の合意に基づき、Artemed病院は同試験区内で唯一の医療向け用地・外高橋F2-02ブロックに建設されることが決まった。ここは外高橋医療保険センターに隣接しており、計画では敷地面積は約1万300平方メートルに上る。医療画像、第三者独立診断、医療研修などを扱う7つの医療センターと、心臓・血管系、筋肉・骨格系、腹腔、肺部疾患の4つの入院センターが建設される予定だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月23日