ただ、現状を見ると、従来の旅行社は、ビザをめぐる価格戦争への参戦に消極的だ。ある旅行社のスタッフは、取材に対して、「値段ではなく、サービスのクオリティがキーポイント」と何度も強調した。それでも、ビザ取得には、高い費用がかかるだけでなく、その内訳も不透明であるため、利用者が旅行サイトへと流れているのも現実だ。英国のビザを例にすると、中国康輝旅行社が2000元(約3万3000円)、海涛旅游が1600元(約2万6400円)。うち、英国大使館が取る諸費用は913元(約1万5000円)で、残りが旅行社の取り分だ。ある、旅行社の担当者は、「旅行サイトが、ビザ関連の業務をめぐり、価格戦争を激化させていることで、同業務における損失計上につながる。ほとんどの旅行サイトが利用しているのはベンチャーキャピタル(VC)のお金。従来の旅行社は業績の悪化を懸念している」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月28日