▽無人運転技術は全自動の方向に発展
グーグルにせよ日産、ボルボにせよ、無人運転車の路上試験走行時にはドライバーが必ず付いて監視し、万一の状況の発生を防ぐ措置が取られている。無人運転車の正確性はまだ100%担保されてはいない。
だがグーグル社は今年5月、同社の無人運転車開発が現在、人為的な操作を完全に排除した全自動の方向で進められていることを明らかにした。全自動の無人運転車の公道走行試験は数年内に実現する計画だ。同社公式サイトの説明によると、全自動の無人運転車にはハンドルやアクセル、ブレーキ、シフトレバーはなく、運転はソフトウェアとセンサーだけの完全自動で行われる。時速は25マイル(約40km)に限定される。
日産の自動運転試験車両は、電気自動車「リーフ」を土台とし、3個のカメラと6個のレーザーレーダー、3個のミリ波レーダー、12個の超音波センサーが配備されている。これらのセンサーと立体地図を利用することで、車両と周囲の環境との距離の測定誤差は10cm以下に抑えられるという。日産は2020年までに、複数の車種に自動運転技術を配備する計画だ。