中国は何のために「世界一」を目指しているのか。一方では、中国が北京当局の言うように平和的な方式で発展しているのだと信じる声がある。もう一方では、中国が世界のトップに立つことになれば、その新たな世界のルールと状況がいかなるものになるのかわからないという西側諸国の不安の声がある。未来を見るとことは、過去を見ることでもある。私たちが生きている間に中国の一人当たりGDPが世界一となる可能性は低いだろう。
だがこのことは、さらに安定した経済的福利や法治環境を中国の民衆が享受することを妨げるものではない。多元化した世界とは、経済の低成長が許される世界ということでもある。東西文明の関係は最終的には、共存と相互補完にある。どちらが生き残るかという戦いではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年8月19日