19日付の日経新聞によると、日本精工とNTNは19日、中国での自動車用ベアリング(軸受)の取引が独占禁止法に違反していたとして、中国国家発展改革委員会(発改委)から制裁金の支払いを命じられたと発表した。日本精工は29億円、NTNは19億円の支払いを命じられ、人民元換算で約2億9410元となった。両者は制裁金の支払いに応じる構えを見せている。ブルームバーグは19日、自動車業界の独禁法違反調査が始まってから、初めて日本企業に罰金が科されたと報じた。
ブルームバーグは19日、日本精工の広報担当・田上武俊氏の話として、「違反する行為が行われたのは2000年から11年6月までの期間のベアリングの取引に関するものだが、違反の内容など詳細は不明だ」と報じた。日本精工は、厳粛にこれを受け止めると表明した。TBSによると、日本精工は昨年も、日本で独禁法違反により処罰を受けている。日本精工は1916年に創設された、日本初のベアリングの設計・生産メーカーで、日本最大手となっている。NTNも日本3大ベアリングメーカーの一つだ。