中国国家情報センターの范剣平チーフエコノミストは、このほど開かれた「新サプライサイド経済学と中国国際競争力の向上に関する学術シンポジウムに参加し、「経済の『新常態(ニューノーマル)』とは、経済成長が緩やかになるだけでなく、経済体制と構造の合理化を含んでいなければならない。現在の中国には、資金はあるが技術が不足している。これが中国経済の最大の課題だ」と述べた。
同氏の発言要旨は以下のとおり。
このところ政府が多くの景気対策を打ち出しているが、政府の機能を強化するものも一部に見られる。政府が一利益集団として景気を下支えようとすれば、短期的に景気は安定することが可能だが、中国経済の「新常態」からは遠のくばかりである。
中国は真に現状に適した政策をとらなければならない。これまでは毎年景気対策を講じてきたが、今は毎月景気対策を講じることが迫られている。6月に景気が上向いたが7月はまた落ち込んだというのは、従来の体制に問題があるからだ。全面的な革新を図らねばならない。