現在の中国は世界第1位の輸入大国、世界第2位の輸出大国、世界最大の貿易国である。この状況下で、今後も貿易量の高い伸びを維持するのは困難。中国はこの先も高い水準の対外投資を続けるとみられ、貿易面では輸入代替や輸出代替の可能性も出てくる。
中国は鉄鋼石や設備を大量輸入しているが、産業のレベルアップによって国内生産に切り替えることができれば、生産能力の過剰問題は自然と解決する。
とりわけロボット産業には期待できる。習総書記が言うように中国は世界最大のロボット市場となっている。現在中国は自前の製造能力を持たないが、今後同産業が発展すれば、国内需要を満たすだけでなく、国際市場を開拓することもできる。中国産業の新たな成長を支えるのは「技術集約型産業」である。